エルメス|ケリーの由来
前回はエルメスで使われている素材革について紹介しました。
今回はエルメスを代表するケリーバッグについてお話しします。
エルメス|ケリーの由来
公妃が愛用したケリーバッグ
どことなくフォーマルで、上品なイメージの強いケリーバッグ。このバッグはもともと小型のハンドバッグ「サック・ア・クロア」として発表され、エルメスのオリジナルバッグとして人気を博していました。そのサック・ア・クロアが「ケリーバッグ」となったのが1956年。大人気女優からモナコ公妃となったグレース・ケリーがきっかけでした
同時代の女優、マリリン・モンローの明るくセクシーなイメージとは対象的な、クールで気品に満ちた美貌を誇っていたグレース・ケリーは、1956年にモナコ大公と結婚。人気絶頂の女優から公妃になるという、全世界の女性の憧れとなったケリーには、大きな注目が集まりました。つきまとうパパラッチのカメラから妊娠を隠すために、とっさに持っていたサック・ア・クロアで腹部を隠した写真が出回ると、「あの素敵なバッグはどこのもの?」と話題に。サック・ア・クロアの売上が伸びたことから、エルメスはサック・ア・クロアにグレース・ケリーの名前を使っても良いかと提案。ケリー側もそれを了承したため、サック・ア・クロアは上品で美しい女性を象徴する「ケリーバッグ」へと名前を変えたのです。
まとめ
次はケリーの特徴について紹介します。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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